コインロッカーベイビーズ

世間、仕事、家族など自分の意志や疑問を捨て、一般的な常識という箱の中に閉じ込められている。
生きているが生きていない状態。


親から捨てられコインロッカーの中で死を直前にふともがいたキク、もともとのアレルギーを抑える薬臭により存在に気づかれたハシはコインロッカーから命をつないだ。憎悪しかなかったと思う。コインロッカーという狭い箱に生きているが生きていない状態を変えるために動き始めた。

本当に欲しいものがわかっていないと手に入れることができない。変わらない。

私見ではあるが、2人とも親からの愛情を求めていたのかもしれない。愛情を受けないまま生きているが生きていない状態つまりコインロッカーという狭い所から解放するためにキクは力で破壊を、ハシは心音を求めた。

キクは実の母親を殺害したときに、母から一人でいきていけるすべてを周囲の視線に屈せず立ち上がり、教えてくれた。一つの愛情だと思う。
ハシは、実の母親がなくなっており、答えが見つからず狂っていった。
求めるものを手に入れることでこの差にでたのかもしれない。

私も、今は生きているが生きていない状態である。何かの箱に閉じ込められているのかもしれません。その箱をうち壊して、外に出れればまた違う世界が見れてくるとおもう。
私も一つとして、親の愛情が欲しかった面もあるが、親も親で事情があり、ある意味『諦め』を知れたおかげで箱が壊せたと思う。

本当に欲しいものがわかっていないと箱から出れない。一人で痛みや悩みに立ち向かわなければいけないが、それまではメンターと何が欲しいのか、箱の怖し方を学んでいくことだと思う。世間一般的な常識や幸せについて『疑う』ことも大事だと思う。
安定を選んだ仕事もやってても何も感じないし、得 る こともない。最終的な着地点は女の子にモテたい。素敵な子と時間を過ごしたい!そのために一つ一つ箱を壊していかなければいけない。