砂の栄冠

きっかけをつかむまでの準備の努力と、きっかけをつかんだあとの目的達成までのなりふり構わない本気の努力。

主人公の七嶋くんは、一つ上の先輩中村くんが中学の時、支えてくれた恩を高校で100年の歴史上、初甲子園出場をかけ努力していた。中村くんの宿命を背負う手助けをしていた。惜しくもそれはあと一歩のところでかなわなかった。

代替わりしキャプテンになった七嶋くんにきっかけが舞い降りる。トクさんから1000万円を預かりそれで甲子園に出場してくれと。これを中村くんのときに渡せれば辛い思いさせずにすんだのにと悔やむ。

宿命や努力や思いを背負った人間にしか、きっかけはつかめない。監督やob会らは自分に何かを背負い努力したり、宿命をかし戦ったことがない。

そういう人に信頼が寄せられ、リスクをとったきっかけをもらえる機会が訪れる。

その機会に対し、トクさんの思いとその思いに紳士に向かい合いそれに同じくらいのリスクをとった努力で応えた。その努力が多くの人から支えを受けることができた。甲子園の戦い方を教えてくれた滝本さんら、ノックマン、マットさん。

その、きっかけを機に七嶋くん自身が変わり強くなり、チームもその姿勢に感化され変わることができた。

どんなに強くなっても、恩やきっかけを受けた人に対し謙虚でその期待に答える。
それまでにきちんとした本気の努力をしないといけないと感じた。今できることを全力でしよう。